新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年設立した本協会ですが、ご案内の通り、数々のイベントを実施して参りました。本年は更に充実強化を図る所存です。

 先月、EPAの事業の柱である講師養成講座がスタートしました。そもそもEPAは、「公務員の公務員による公務員のための研修」の実現を目指し設立したものです。研修全て民間の講師は不適格と主張しているのではありません。しかし、いかなる専門的職業においてもその職業経験者から学ぶというごく当たり前のことが殆ど行われていない今の日本の公務員研修の状況があまりにも歪であり、それに一石を投じたいという主張です。

 公務員講師を育成することは、私を始めこの主張に共感し集まってくれた同志にとって、「自分のライバル」を育てることに他なりません。競合他者がいない現状の方が自分の活躍の場が広がり個人的にははっきり言って得です。しかし、それでは現状を変えることは不可能で公務員の「真の専門性」が磨かれず、国民、住民を犠牲にしてしまいます。

 「自分の損得ではなく社会を考える」という公務員に求められる倫理観によって、EPAは支えられています。

 組織経営の柱である人材育成、人材投資を外部に丸投げする組織は存続出来ません。研修を民間研修会社、公務員経験ゼロの民間講師に丸投げしてもこれまで存続できているのは、倒産の無い役所だからです。

 「本来は公務員経験のある講師が望ましいけれど、依頼出来る講師がいない」といった消極的動機で民間研修会社、民間講師に依頼し続けている研修担当者もいると思われます。

そこで、EPAは公務員研修講師の養成を事業の柱と位置付け、これからも力を入れて参ります。ただし、養成できたとしても登壇の機会が与えられなければ「宝の持ち腐れ」に終わりかねません。

登壇の機会を確保するには、EPAの知名度を上げ信用を勝ち取り、全国自治体等の研修担当者から選ばれる存在になる必要があります。

会員皆様のご理解とご支援を引き続きよろしくお願い申し上げます。

                          代表 高嶋 直人