EPAを設立してから1年経ちました。皆様のご支援誠にありがとうございます。活動も本格化しており、充実した1年だったと思います。
しかし会員の皆様もお気づきの通り、まだまだ発展途上の団体です。
「どんな職業でも専門家になるにはその職業経験者から学ぶ他ない」という万国共通、人類史上普遍の価値観をもとに、「公務員の公務員による公務員のための研修」を合言葉に1年間やって参りました。
役職定年者がこの4月に全国の役所に史上初めて誕生しました。多くの組織が「長年の経験を活かして後輩職員を指導、支援して欲しい」と役職定年者に伝える一方で、最もその役割を担うことが出来る研修講師というポジションを公務員経験ゼロの民間講師にこれまで通り渡し続けるという矛盾した状況を目の当たりにしています。
我が国の公務員以外の専門的職業では、教育者として自分が身をおいた組織や分野に貢献するセカンドキャリアが必ず用意されており、現職時代に皆そのポジションを目指して自己啓発に励み、切磋琢磨するというのが当たり前です。
「日本の役所だけ、いつまでこの極端な例外的状況を続けるのか?」という思いが募る一方ですが、「公務員は民間から学べ」という根強い意識もあり、民間研修会社に研修の多くを委託して来た慣習ともいえる実態を変えるには、今後とも粘り強く努力を積み重ねるしかありません。
私は2年目に当たり、次のことを新たにEPAの目的に付け加えたいと思います。
「公務員が公務員であることに誇りを持てる研修の実現」
これからもご支援の程、宜しくお願い申し上げます。
代表理事 高嶋 直人