新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

会員のみなさまにおかれましては、日頃より一般社団法人公務員研修協会の活動に深いご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

全国それぞれの現場で、公務の最前線を支えておられるみなさまの存在があってこそ、住民のみなさんの日々のくらしの営みが成り立ち、地域社会の基盤を継続して支えているものと感じています。そのような多忙な日々の業務の合間を縫って研修やイベントに関わってくださること自体が、公共をより良くしようとする強い意思の表れであり、当協会の学びと実践の場が成り立っている起点です。改めて敬意と感謝をお伝えしたいと思います。本当にありがとうございます。

さて、2025年は、公務員を取り巻く環境の変化が一層顕在化した一年でした。

業務の高度化・複雑化、人口減少社会への対応、デジタル化の進展、そして働き方や価値観の多様化など、現場にはこれまで以上に専門性と柔軟性の両立が求められています。

こうした状況の中、当協会では「公務員の公務員による公務員のための研修」という原点を大切にしながら、現場の実践知を持ち寄り、対話を通じて学び合う研修や探究の活動を重ねてまいりました。単なる知識提供にとどまらず、自ら考え、判断し、行動できる公務員の専門性を育むことを目指した取り組みは、多くの会員のみなさまの参画によって支えられてきました。この姿そのものが未来の公務員の、そしてみなさんお一人お一人のキャリアの向こう側を描くことにつながるものと思い、この一年を過ごしてきました。

そして、2026年の当協会はあらためて「公務員一人ひとりのキャリアと専門性」に光を当てていきたいと考えています。公務員の働き方は、今後ますます多様化していきます。長期的なキャリア形成、副業・兼業、学び直し、地域や民間との越境・共創など、従来の枠組みでは捉えきれない選択肢が広がる一方で、「公務員として何をよりどころに働くのか」という問いも、より重要になっています。

そのような中で、当協会は、組織のためだけでなく、個人の専門性と誇りを支える学びや交流の場として、公務員が自らのキャリアに主体的に向き合える機会を提供していきたいと思います。協会への関わりそのものが、一人ひとりの成長や視野の拡張、視座を高めていくことにつながり、結果として公共の質を高めていく——その循環を、みなさまと共につくっていきたいと考えています。公務を取り巻く環境が不確実さを増す今だからこそ、人と人がつながり、学び合う場の価値は一層高まっています。これからも安心していろいろなことに挑戦し、語り合える「拠点」であり続けられるよう取り組んでまいります。

本年が、会員のみなさまにとって実り多き一年となりますこと、そして公務員と公共の未来がより希望あるものとなることを心より願い、新年のご挨拶といたします。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人公務員研修協会 代表理事 加留部貴行